岡 愛 開発部開発室 2009年新卒入社

「私はこの味がいいと思います」を受け入れてくれる上司がいます。

私が商品開発に臨む上で絶対に譲れないのは、自分が美味しいと思うものを作ること。上司に「もうちょっと薄い味つけの方がいいんじゃないの?」と言われても、「私はこの味の方がいいと思います」という自分の意見をちゃんと伝えるようにしています。その食品の開発担当者として、自信が持てるものを世の中の人に食べてもらいたい。そんな想いがあるからです。もちろん、保存性や厨房での調理のしやすさといった様々な知識において、まだまだ上司に及びません。若い私の意見と上司の知識を掛け合わせることで、さらに良い商品ができあがると思っています。

開発部開発室 2009年新卒入社 岡 愛の写真

以前、牛肉を使った商品を開発していたときのこと。牛肉は、殺菌条件が厳しい食材なのですが、低い温度で熱を入れた方が柔らかく仕上がります。しかし、低温加熱で殺菌条件を満たすのは、簡単ではありません。それでも美味しさを追求したかった私は、諦めることなく試食や検証を繰り返し、菌数の基準値をクリアする商品をつくりました。しかし、社内での結果はNG。その理由は「基準値はクリアしているが、社内で前例がないからGOを出せない」というものでした。それでも諦めきれず、粘り強く検証を繰り返し、低温加熱でも菌数の基準値を安定してクリアできることを確認して上司に説明。商品化を実現することができました。若手の意見に耳を傾けてくれる上司がいる。気持ちを尊重してくれる上司がいる。そんな環境で商品開発の仕事ができることは、幸せなことだと思います。